誰だ、人生をマラソンと言ったのは。|2021年転職活動後記

すごく好きなCMがあります。
今回の転職活動中に、ふとこのCMを思い出しました。
見てみると、この動画がアップされたのが2014年だった。
そんな前だったとは思わず、覚えていたことにびっくりしました。
それほど鮮明に記憶に残っていたこのCM。
「誰だ、人生をマラソンと言ったのは。」
このCMが発しているメッセージの通り、
人生は一本道のマラソンではなく、思い描く理想の人生のために、「軌道修正」をする必要があると思います。
確かに、新卒で入社した会社で働くことが、理想の人生に合致していれば、そんなに幸せなことはないと思います。
でも実際には、
生きていくうちに価値観や考え方というもの変わっていくもので、
新卒の就活時の「自己分析」や「会社選びの軸」が必ずしも一生同じであるわけではありません。
僕は昨年の10月に結婚をしたのを機に、
今後の人生のプランを考え直しました。
理想的な人生を送るにはどうしたらいいか、を考えました。
その結果、転職活動を決意し、先日、ある会社から内定をいただき、現在の会社に退職願を提出しました。
今回は、そんな「人生の軌道修正」を目的とした
僕の転職活動をまとめてみたいと思います。
転職を決意したきっかけ

これまでは、仕事に不満を抱えながらも、転勤で環境が変わる度に仮初めの心機一転をしたり、転職なんかきっと上手くいかない、と不満をごまかしながら、仕事をしてきました。
そんな中、昨年10月に結婚をしました。
もう自分だけの人生ではなくなった。
将来的には、子どももほしい。
できるだけ、家族と一緒にいたい。
今のままだと、家族との時間を十分に取れないし、将来的に子どもができたとしても、短期的に住む場所が変わったり、単身赴任となってしまう可能性も十分ある。
そんな将来への不安を抱くようになり、転職について色々な不安がありがながらも、理想の人生のために、一歩を踏み出すことになりました。
現状の不満と、転職の条件

まず、現状の不満点、理想の人生のために修正しなければならない点を整理しました。
ここを変えることこそが一番の目的であり、逆にここが変わらなかったら転職する意味がない。
以下の3つが、自分にとって修正すべき点でした。
①勤務場所:転勤がある(頻度-多)
・全国転勤アリ ・5年間で3度の転勤を経験 |
全国転勤アリ、の会社に入社したので、当然ながら転勤がつきものでした。
会社によっては希望を考慮してくれる会社もあるとは思いますが、
現職ではいつどこに行くかわからない、という状態でした。
できることなら、僕と妻の実家が近かったり、友人と比較的会いやすい地に住みたい。
そしてその地で、定住をし、将来子どもができた時もひとつの地で育てていきたい。
そういった思いがあり、このままではいけない、と思いました。
②ワークライフバランス:勤務日数・残業時間-多
・規定では年休125日→現実は年休100日くらい ・一人あたりの仕事量が多く、遅くまで仕事をせざるを得ない ・勤怠も曖昧。残業が付いたり付かなかったり… |
国が「働き方改革」を謳っている昨今、それを逆行しているかのような労働環境で働いてきました。
具体的な明記は避けますが、
休みや時間を削ってでもやりたい仕事であるのならまだしも、
家族ができた今、ずっとこの会社にいたい、とはとてもじゃないけど思えませんでした。
③休日:平日休み
・土日はほとんど出勤 |
会社の定休は土日祝休みではあるものの、
理由あって毎週土日はほとんど出勤日。
毎週、平日に休みを振り替えている、という状況でした。
将来的に子どもができた時に、
どこかに連れて行ってあげたり、イベントに参加したい。
土日出勤では、当然そういったことはできなくなる。
ここも、絶対に変えるべき点でした。
転職の条件となったもの
この3点が、今回の僕の転職活動の条件となりました。
こうしてみると、
僕の転職活動において、
家族と一緒に過ごす「時間」と住みたい「場所」
が大きなポイントだったということがわかります。
転職の懸念点・不安だったこと

ただ、転職を決めたものの、そこには色々な不安がありました。
新卒で5年間働いてきた会社を離れるということ
僕が転職をするのは、今回が初めてでした。
新卒で入社して、5年間働きました。
上記で記載した不満は抱えつつも、
なんだかんだで、5年間働いてこれたという事実もあり、今後もこの会社でやってはいけただろうなとは思います。
仕事内容にも慣れていたし、営業として数字という結果を残せるようにもなってきつつありました。もったいない、ということは事実としてあります。
そして、別の会社でうまくやっていけるかなんて正直わからない。
また、転職が決まった今でも、時折「情」が働きかけてくることがある。
今までお世話になった方々を思い浮かべると、色々な思い出が浮かんできます。
人間だから、しょうがないですね。
ただ、冷静になれば、そういったことは、正直言って、
自分の今後の人生にとって大事なことに比べたら、たいして取るに足りないことなんじゃないかなって、思います。
離れる不安や寂しさはあるけれど、その感情は無視せずにしっかり感じつつ、
でも、それはそれとして、しっかり自分が進むべき道に進まなければならない。
多忙な時期で、転職活動に集中できないのでは
新卒の就活をしていた時のことを考えると、仕事をしながらの転職活動は、かなり難しいだろうと思っていました。
特に、活動時期がちょうど仕事の繁忙期と重なっていたこともあり、面接の対策等はもちろん、面接の日程調整の段階から大丈夫なのだろうか、という不安がありました。
正直、実際、十分な面接対策や業界研究はできなかったと思います。
1日しか休みのない週に、1日で長距離移動をしなければならなかったり、1日で面接が2社入っていたり…
仕事のない休日にしか動けないので、正直大変でした。
でも、最終的に志望する企業からの内定がもらえたのには、
一重に「キャリアアドバイザー」(転職エージェント)のおかげだと思っています。
転職エージェント(DODA)を活用

転職に関して、色々な不安を抱えながらも、
でも、やはり現実を変えなければいけない。
まずは、きっかけとして、
DODAのキャリアアドバイザーとの面談を受けました。
上記の①〜③の改善、というところを条件とし、
それに合致した求人を紹介していただくよう、依頼しました。
結果的には、この転職エージェント一本、約1ヶ月で転職活動を終えることと
なったのですが、正直、めちゃくちゃ助かりました。
DODAの転職エージェントを使ったメリット

DODAの転職エージェントを使って僕が感じたメリットをまとめてみます。
・とにかく親切丁寧に対応してもらえた ・応募(職務経歴書の作成)〜入社までサポートしてもらえる ・面接の前には、過去の蓄積データから対策ポイントを教えてもらえる ・選考のフィードバックがもらえる |
最も懸念していた、
「多忙すぎて転職活動に集中できないのではないか」
という問題も、かなり軽減できたと思います。
また、個人的には、
選考のフィードバックがもらえることで、自分のどのような点が評価されたかを知ることができたのも大きなメリットでした。純粋に自信がついたり、他社の選考を受ける時の参考になったり、転職市場においての自らの強みを知れるということはとても大きなことかと思います。
このDODAでの転職活動については、改めて別記事でまとめたいと思っていますので、後日記事をアップしたいと思います。
大手企業の求人に直接応募するならdoda |
転職活動の結果

・書類応募企業数:11社 ・1次面接進出:4社(1社は辞退) ・2次面接進出:2社(1社は辞退) ・内定:1社(内定後即決定したため、他は辞退) |
最初にDODAのキャリアアドバイザーに相談してから、1ヶ月と1週間ほどで内定が決まりました。
キャリアアドバイザーの話だと、転職活動をはじめてから入社まで、
平均して6ヶ月かかると聞いていたため、
ここまで早く選考が進むとは思いませんでした。
-条件としていたもの-
①勤務場所:愛知県内(名古屋or名古屋に近い場所)・転勤なし ②ワークライフバランス:完全週休2日制・年休120日以上・残業30時間以下 ③休日:土日祝休み |
上記の条件に対し、結果的には、以下のような形となりました。
-実現したもの-
①勤務場所:名古屋市内の職場・転勤なし ②ワークライフバランス:週休2日制・年休120日・残業15〜20時間 ③休日:水・土or日休み(シフト制) |
なんとか、最低条件は満たすような会社から内定をいただくことができました。
強いて言えば休みのところで、
土日祝休み、にはならなかったというところです。
ただ、毎週土日どちらかが休めるシフト制ということで、
妥協ができる点でした。
また、その点の妥協の代わりに、
当初の条件としていたもの以外で、
実現できたものがあります。
-条件以外で実現したもの-
④自分なりの「やりがい」(モチベーションとなるもの) ⑤年収アップ |
今回の転職活動において、
「やりがい」「年収」は当初、条件や優先事項には入れていませんでした。
「働く場所」と「働き方」の改善を最優先にしていたので、
当初は妥協できる項目となっていました。
「やりがい」を持てそうな仕事に
ですが、求人選びや選考を通じて、
「やりがい」はできれば実現したい、という思いが芽生えてきました。
やはり、働く上でのモチベーションとなるものがあった方がいい。
選考へのモチベーションの時点で、これは現れていました。
仕事への興味関心のない企業への面接はやる気が出なかった。
これはなんというか、無意識的なもので、ある意味どうしようもないものです。
ただ、転職活動を通じてこの部分に気付けて、
少しずつ考えが変わっていき、結果的に「やりがい」も感じられそうな仕事内容の会社に就職できたことは、とてもよかったと思っています。
なお、今回の転職先の仕事内容が、少し現職と被る部分があったため、
現在感じている自分なりの「やりがい」が感じられるイメージが湧きやすかった、というのがあります。
そういう意味では、「moto」さんの言うところの、自分なりの「軸ずらし転職」ができたんじゃないかなと思っています。
↓「軸ずらし転職」については『転職と副業のかけ算』を。
年収アップ
また、「年収」に関しても、
ワークライフバランス等の実現を優先としていたため、
現状維持ができたらいいなぁくらいに思っていました。
ただ今回、結果的には年収アップも実現することができました。
ただ、実際は入ってみないとわからない部分は大きい
ここまで、いいことばかり書いてきたけど、
この転職活動が成功したかどうかは、
正直入ってみなければわからないです。
絶対条件であった
「住む場所」と「働き方」は改善できるけれど、
別の問題が出てくるかもしれない。
それは、わからない。
ただ、今回、色んなことを天秤にかけ、
大切なものは何かを考えた上で、
自分なりに選択をしました。
現状は、自分がした選択を信じて、進むしかない。
転職活動をしてよかったこと

・人生の軌道修正ができた ・視野を広げることができた ・自己分析/仕事の棚卸しができた ・客観的な自分の評価を知れた |
人生の軌道修正ができた
とにかく、今回の転職活動を通じて、
理想の人生へ軌道修正ができ、本当によかったと思います。
あの時、一歩を踏み出した自分を褒めてあげたいです。
今後、また違った問題が出てくるかもしれないけれど、
とにかく、理想の人生に向かって、一本道を外れ、
自分の仮定した、より良い道を選択できたことは、
今後の人生にとって必ずプラスになると思います。
視野を広げることができた
どうしても、新卒でしばらく働いていると、その会社の労働環境に慣れてしまい、それが普通なのだと、これが当たり前なのだと、錯覚してしまう。
でも、全然そんなことはない。
ということを、転職活動を通して再確認することができました。
また、今回初めて転職活動をしたことで、「転職のスキル」も多かれ少なかれ身についたんじゃないかと思います。
自己分析/仕事の棚卸しができた
社会人になると、新卒の就活の時にやっていた「自己分析」をしたり、
これまでのキャリアについて振り返る機会って、中々ないと思います。
今回、職務経歴書の作成や面接対策を通じて、
「強み」や「長所」、「やりがいを感じる所」を再確認することができました。
必ずしも新卒の時にやった自己分析の結果が、現在と同じというわけではありません。
転職を考えていなくても、折に触れて、これまでのキャリアを振り返る、ということは、とても有益なことだと思います。
客観的な自分の評価が知れた
また、転職エージェントを通じて、面接のフィードバックをもらうことで、転職市場においての客観的な自分の強みを把握できました。
これも、なかなかできないことですよね。
この点においても、「転職」を決断していなくても、
自分の現在地を客観的に知る、市場価値を知る
という意味でも、とても有益だと思います。
YouTuberの「サラタメさん」なんかも、キャリアの健康診断として、
転職エージェントと面談することを推奨していました。
まとめ
半年前の自分は、こんな未来が来るとは思ってなかった。
でも今回の転職活動を通じて、
「マラソンのような一本道」だった人生から、
抜け出すこととなった。
今までは、会社に動かされていた。住む場所を選べなかった。
もちろん、それを前提で入社した。
でも価値観は変わった。
これからは、
住む場所は自分で選ぶ。
働き方だって、自分で選ぶ。
理想の日常は、自分で選ぶ。
ぼくです。コーヒーが大好き! このブログの筆者です。20代後半、名古屋在住の会社員です。妻と2人暮らしをしています。好きな色は「青」、好きな作家は「村上春樹」です。
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