ストレートがソロならブレンドはアンサンブル。BRUTUS「ブレンドとモーニングコーヒー」

こんにちは。

先日、書店でBRUTUSのコーヒー特集を見つけ、
例によって5秒で購入を決めました。(笑)

今回のテーマは「ブレンドとモーニングコーヒー」ということで、
この1年くらいでブレンドをよく飲むようになった僕にとって、とても興味をそそる特集でした。

色んな焙煎家さんの、ブレンドに対するそれぞれの考え方を知ることができ、深い内容でした。

今回はそんなBRUTUSのブレンド特集を読んで、ブレンドコーヒーについて考えてみることにします。

この雑誌を読み終えた後、すぐに通販でコーヒー豆を注文してしまう僕がいました…(笑)

ブレンドコーヒーの魅力

ああ、美味い」という言葉が自然と口から出てきて、心が落ち着く

ブレンドコーヒーを飲むとそんな瞬間があるし、
僕はそんなブレンドコーヒーが好きです。

コーヒーのサードウェーブが始まり、産地ごとのコーヒーを単一で楽しむ飲み方が増えてきて、ブレンド<シングルオリジン のように捉えている人も一定数いる印象がありますが、

僕としては、「毎日飲みたい」と思えるのはブレンドコーヒーだし、「心の落ち着き」や「安心感」を感じられるのもブレンドコーヒーです。

僕もコーヒーを好きになったきっかけはシングルオリジンのフルーティなコーヒーに感動した時で、それからしばらくはシングルオリジンばかり求めていたし、もちろん今でも好きだけれど、

そんな時期があったからこそ、ブレンドもより魅力的に感じることができたと思います。

ストレートがソロならブレンドはアンサンブル

特集の中では焙煎家の方々の、ブレンドに対するそれぞれの考えを知ることができ、それらを読んでいると、考え方はコーヒー好きの数だけあっていいな、と思うことができました。

その中で、自分的に気になった文章を紹介したいと思います。

ストレートがソロなら、ブレンドはアンサンブル

焙煎で酸味や苦味を減らすことはできますが、柔らかさや香りの広がりを加えたり、焙煎だけどは成し得ないことをブレンドで表現しているんです。

ブレンドを作るには深く考える時間が必要ですし、豆を何種類も焙煎するのでシングルの何倍も手間がかかる。 値段もブレンドの方が高くていいのではと思うくらいで。 それでも魅力を感じるのは、お客さんに満足してほしいだけではなく、確かに作る喜びがあるからだと改めて気づきました。(蕪木祐介さん)

『珈琲の表現』でも素敵な文章を綴っていた蕪木さん。

この特集の対談でも、一貫した彼の考えを垣間見ることができました。

関連記事:蕪木祐介著『珈琲の表現』を読んで、ネルドリップをはじめてみました。

 

足りないものを補うっていうか、足りないものが前提だったみたいなところからブレンドは始まってるから、悪いものも当然出てくるものだったけど、いいものといいものでできるんだったら、僕はそこに逆戻りする心配があるとはまったく考えていません。(森崇顕さん)

オオヤミノルさんと『COFFEE COUNTY』の森崇顕さんの対談での言葉。

俺らのときはブレンドがほんとにくだらなかったんだよ、死ぬほど」とオオヤさんが言うように、かつてブレンドコーヒーは調子のよくない豆をブレンドして誤魔化す、というような手法とされていた例が多かったようですし、

シングルで出すことは産地へのリスペクトであり、「生産者から買う→豆を焼く→お客さんに届ける」という流れの中で、それらを混ぜてよくわからないものを提供するということになってしまうかもしれない難しさもある、という森さん。

そんな、ブレンドに対するある種の難しさがあった上で、解としては、今後のブレンドコーヒーに対して、「いいものといいものを混ぜて、ブレンドのイメージを刷新する」という希望的な意見を語られています。

関連記事:オオヤミノルの『KAFE工船』で味わうネルドリップと「粋」/京都カフェ

おいしいブレンド豆を淹れよう。

蕪木さんは、「ストレートがソロなら、ブレンドはアンサンブル。」という表現を使っていたけれど、

シングルオリジンがそれぞれの香りやフレーバーを味わい、その度に驚きや発見のある、ある種「非日常」なものに対して、ブレンドは安心感や落ち着きの得られる「日常に寄り添うコーヒー」ということもできるんじゃないかと思います。

少なくとも僕は、シングルもブレンドも楽しんでいきたいし、流行りはあまり気にせず、自分が「純粋に美味しい」と思えるコーヒーを今後も探していきたいと思います。

みなさんもぜひ、この特集読んでみてください!

おいしいブレンド豆 全国から42種!」というBook in Bookも付いているので、ブレンドコーヒー好きは必見です!

BRUTUS(ブルータス) 2020年2/15号No.909[おいしいコーヒーの教科書]

それではまた!

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