名古屋カフェめぐりの必読本!川口葉子『名古屋カフェ散歩 喫茶ワンダーランド』

こんにちは。
先日、本屋さんですごく気になる本を発見して、カフェ・喫茶店好きの半ば義務感のようなものとともに、すぐに手に入れました。
それが、この
『名古屋カフェ散歩 〜喫茶ワンダーランド〜』です。
名古屋に住んでもうすぐ2年、名古屋のカフェ・喫茶店の奥深さに感心を抱いている僕には、
「喫茶ワンダーランド」という表現は共感し、とても気に入りました。
この本を手に取りパラパラめくると、まるで子どもの頃、ロールプレイングゲームのマップを手に入れた時のような、ワクワクした気分になりました!
この本ではそれぞれのカフェが短編小説のかような素敵な語り口で紹介されており、それらを読むことで、名古屋のカフェめぐりがよりいっそう楽しくなりそうです。
みなさんも、冒険の書を手に取り、名古屋の街を探検しましょう!
いつでも持ち歩いて、色んなカフェを訪れよう。

この本、サイズがコンパクトでかつ軽い!
ので、いつでも持ち歩いて、どこでも気軽に開くことができます。
カフェ特集の雑誌を見つける度に、よく買っているんだけれど、
いかんせんあのサイズだと、バッグに入れていてもなかなか気軽に開くことってないんですよね。
これならいつでもバッグに入れておけるので、
名古屋のカフェ好きの方、そして他県から名古屋のカフェめぐりに来られる方にはとてもおすすめです!
川口葉子さんの文章は、短編小説を読んでいるかのよう。

この本、よくあるカフェ紹介本と違うのが、カフェの紹介文が短い小説みたいになっているという所です。
筆者の川口葉子さんの文章がとても素敵で、まるでそれぞれのカフェの紹介が、ひとつひとつの短編小説かのようで、読んでいるだけでとても楽しくなります。
そんな素敵な文章で、それぞれのカフェのバックグラウンドが語れているため、訪れる前後に読めば、より一層そのカフェを楽しむことができると思います。
例えば僕の好きな「コーヒーカジタ」さんのページの序文。
・・・ぽとり。
お湯の最初の一滴がドリップポットの先端からしたたり落ちて、コーヒーの粉の上に着地する。店主の梶田真二さんは静かな雨を降らせるようにお湯を点滴しながら、時間をかけてコーヒーを抽出していく。途中で何度も顔を近づけて、コーヒーの香りをふかぶかと吸い込む。
(本書P229より)
関連記事:『コーヒーカジタ』で考えるコーヒー提供の付加価値/名古屋カフェ探訪vol.9
時には人生はカップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題

この本を読んでいて、嬉しい発見がありました。
この本は、以下のような構成になっており、それぞれのテーマでカフェが紹介されているのですが、
- 第1章 カフェ+somithingの現在形
- 第2章 カフェスイーツとカフェごはん
- 第3章 喫茶店今昔物語
- 第4章 朝から晩までモーニング
- 第5章 時には人生はカップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題
第5章が
「時には人生はカップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題」
というタイトルになっていたということ。
これ、実は村上春樹の『象工場のハッピーエンド』の中の『ある種のコーヒーの飲み方について』という題名の短文の中に出てくる文章なんです。
筆者の川口葉子さんも、村上春樹が好きなのかなぁ。
これについて詳しく書いている記事があるので、ぜひこちらも読んでみてください。
関連記事:ELEPHANT FACTORY COFFEE/村上春樹「象工場のハッピーエンド」が由来の京都カフェ
奇しくも僕がおすすめしたいカフェも、この5章にほとんど掲載されていました。
まとめ
この本の帯に、「喫茶店という大河に、カフェの川が流れ込む。名古屋はその三角州なのだ」という象徴的な文章がありますが、
名古屋って、昔ながらの喫茶店文化が根付きながら、サードウェーブ系のカフェや独自のアイデンティティを持つカフェが続々と登場していて、それぞれがそれぞれの色を放ちながら、うまく共存しているように感じます。
この本にも言及されていたけど、名古屋の人って、「名古屋って何もないよ」って自嘲する人が多いイメージがあります。(実際のところ、静岡出身の僕からすると、全くそんなことは感じません!)
だけど、カフェやコーヒー好きにとって、こんなにいい場所はないと思います。
僕はたまたま転勤でこの地に来たけれど、せっかくの喫茶ワンダーランド、この本を持ち歩いて、思う存分楽しみたいと思います!
このブログでも、名古屋のカフェを紹介しているので、ぜひ一度覗いてみてください^^
関連記事:名古屋でこだわりのコーヒーが飲めるカフェ25選【随時更新】
それではまた。
ぼくです。コーヒーが大好き! このブログの筆者です。20代後半、名古屋在住の会社員です。妻と2人暮らしをしています。好きな色は「青」、好きな作家は「村上春樹」です。
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