大阪・北浜の川沿いカフェMOTO COFFEEで、大事なことを思い出す。

大阪への出張中に、「MOTO COFFEE(モトコーヒー)」を訪れた。
流れる川、静かな音楽、1人だけの空間、そしてなんて美味しいブレンド。
「そうか…これが僕の求めていたものか…。」と思う。
外の喧騒から離れ、川の流れが一望できるこの小さな静かな空間で、
溜め息が出るほど美味しいコーヒーを飲んでいると、久しぶりに心の平穏を感じることができた。
忘れていたこの感覚。
長い間、この感じを味わっていなかった気がする。
時には、こういう時間が必要なんだ。
それと、もうひとつ、あることを思い出す。
そうだよ、喫茶店の良さって、こういうところにあるんじゃないか。
僕はある種この感覚を求めて、喫茶店を訪れていたんじゃないか。
いくつかの大事なことを、このMoto coffeeは思い出させてくれた。
「川」の存在

僕にとって、川があることは特別なことなのかもしれない。
そして川の近くの喫茶店は、ことごとくいいカフェが多い。
京都のWife &Husband、高山のsoeur(スール)、金沢のCafe de Reverie、沼津のSWING COFFEE STAND…
そうそう、川といえば、先日見返した「マザーウォーター」もいい映画だった。
川沿いに腰掛けたおばあちゃんが、迷える青年に向かって悟ったように
「転がってみてもいいんじゃない。」
と言う素敵な台詞が印象的な、あの映画。
そんなに難しく生きなくていいじゃん、と言われているような、心を軽くさせてくれるような映画だった。
難しいことは考えず、時には川に流れに身を任せてみる、というようなことも大切なんだ。
日常から離れて…

いい喫茶店は時に、日常を忘れさせてくれる。
社会人になって5年、学生時代までとは違う、全く異なるスピードで、日々は過ぎていった。
学生時代はよく神保町の老舗の落ち着いた喫茶店に訪れたりしていたけれど、今ではそんなゆったりとした時間を1人で過ごすことは滅多になくなってしまった。
でもこんな風に、時おり立ち止まって、ゆったりとした時間を過ごすことが必要なんだ。
ある種の喫茶店では、時間の流れ方が違う。
最近、色々なことに直面して、色々なことを考えて、こんなにゆっくりした時間を取ることができなかったし、そういう時間が取れる場所に行こうともしていなかった。
長い間忘れてしまっていることは、他にもあるかもしれない。
MOTO COFFEE

コーヒーカジタの豆を使っているという、このMoto coffee。
今回は、ブレンドの「bitter」を頼んだ。
苦みを少し強調したブレンドとのこと。

お店の雰囲気もさることながら、なんという最高のコーヒーだろうか。
一口目から、溜め息が漏れた。
名古屋に戻ったら、近いうちに、またコーヒーカジタを再訪しなければならない。

プリンも美味しかった…
喫茶店で出てくるプリンって、なんでこんなに美味しいんだろうか。
今回座った2階席の他に、落ち着いた地下1階(ここはここですごく良かった)、そして川沿いのテラス席がある(もう少し涼しかったら、この席でもよかった)。
ナチュラルヴィンテージ調の家具も、とても好みだった。
時には…

なんだか最近、効率的に生きようとしている自分がいる。
休日も、立てた目標を達成するために、今日は何をすればいいか。
そんなことばかり考えている。
ちょうど昨晩、こんな感じで生きてていいのかなぁって、ふと思った。
たぶん、効率的に・計画的に生きていく、ということは、ある程度ベースにはなってしまうと思う。
もう僕はフラフラしていられた大学生ではないし(とっくにだ)、1人で生きているわけではないし、実現したいことだってある。そのためには、行き当たりばったりというわけにはいかないのだ。
でも、そんな中で、
ここで感じたような、「大事な感覚」を忘れないでいたい。
それを忘れてしまうと、きっと僕の人生は、
カラメルソースのかかっていないプリンのようになってしまう。
・・・。
とにかく、だからたまにはこうやって、
1人で静かな喫茶店に来よう。
大事なことを思い出させてくれたMOTO COFFEE、ありがとう。
ぼくです。コーヒーが大好き! このブログの筆者です。20代後半、名古屋在住の会社員です。妻と2人暮らしをしています。好きな色は「青」、好きな作家は「村上春樹」です。
【YouTubeもぜひ見に来てください!☕️】
コメントを残す